山本よしかずからのメッセージ
先の県議会議員選挙で当選した議員の所属会派が決まりました。我が自民党は議員定数95人のうち、50人が所属し、県議会で過半数を占めることになりました。選挙では党公認候補44人が当選しましたが、選挙後に無所属の6人が会派入りしました。
9日には当選した議員による全員協議会が県会議場で開かれ、改選後、初の顔合わせが行われました。少子高齢化、物価高騰、地球温暖化による激甚災害の頻発など、私たちの暮らしを取り巻く課題が山積しています。しっかりと県の施策を見定め、私たちからも政策を提案してまいりたいと思っています。
ところで、猛威を振るっていた新型コロナの感染症法上の位置づけが、2類から季節性インフルエンザと同じ5類に引き下げられました。3年3カ月ぶりの変更です。
5類に引き下げられることで、これまで取られてきた措置が大きく変わります。まず、感染者への入院勧告が無くなります。このほか、マスク着用の推奨、感染者や濃厚接触者の外出制限、飲食店への営業時間短縮要請もされなくなります。緊急事態宣言も行われなくなります。このほか、国が負担してきた検査や通院・入院にかかる費用が、2類に引き下げられたことで、原則、自己負担になります。またワクチン接種費用も一部、自己負担になるようです。
ワクチン接種で感染者が減少、さらに、ウイルス自体が変異を繰り返し、毒性が弱まってきたための引き下げ措置ということです。「ウイルスは寄生する生物を殺さないように、だんだんと毒性が弱くなる」という説も一部にあるようです。その真偽はともかく、流行しだした当初は、集中治療室に収容されるような重症患者が多かったのですが、今では、自宅で安静にしていれば数日で快方に向かうケースがほとんどのようです。
5類引き下げの背景として、新型コロナの流行で急速に悪化した経済の立て直しもあります。引き下げによってこれまで控えられてきた人の交流が活発化して個人消費が回復、その経済効果は4兆円をこえるという観測もあります。しっかりとその効果を見定めたいと思います。
では、新型コロナの5類引き下げに伴って、私たちはどうしたらいいのでしょうか。罹患したと思ったら、自宅で安静にして快方に向かうのを待ちます。きつい症状が現れたり、高齢者や持病がある人は医療機関での受診が勧められています。5類に引き下げられたといっても、油断は禁物です。これまで通り、3密を避け、場合によってはマスクを着用し、外出から帰ってきた際にはうがいをするという習慣を忘れないようにしましょう。