山本よしかずからのメッセージ
当時、野田市立小学校4年生だった栗原心愛さんの虐待死事件を受けて、児童相談所のあり方を協議していた県社会福祉審議会が2カ所の児相増設を提言しました。答申を受けた県は候補地の選定を進め、4~5年をめどに業務開始にこぎつけたい考えです。
新たに設置されるのは成田市などの印旛郡市地区と松戸・鎌ケ谷地区です。印旛郡市地区は現在、中央児相が受け持っていて、同児相全体の管轄区域人口は130万人に及びます。松戸市と鎌ケ谷市を受け持っている柏児相も140万人で、いずれも全国平均の58万7千人を大きく上回っています。寄せられる児童虐待の相談件数も年々、増加していて、政令市の千葉市が独自に設けている児童相談所を含む平成30年度の県内の相談件数は、前年度より1149件増えて9060件にのぼっています。
このため、中央児相と柏児相、それに市川児相の管轄区域を分割する形で、2つの児相が増設されることになりました。区割り変更後の管轄区域人口は中央児相が64万人に、柏児相が48万人に減少すると言います。中核市の船橋市と柏市が独自の児相設置を表明しており、将来、県内の児相は11所体制になります。
心無い大人の児童虐待は決して許してはなりません。児相で働く人材の育成も含めて、児童虐待防止への体制を強化していただきたいと思います。
新型コロナ対応で過去最大補正予算
6月定例県議会最終日に、国の第2次補正予算成立を受けて追加提案された1867億4800万円の補正予算案が可決成立しました。開会日に提案され可決された補正予算とともに、補正予算2本立てで新型コロナウイルス感染症対策に当たります。
追加補正予算では感染第2波に備えて医療体制の確保に力が入れられており、ICU内に患者用の病床を確保した医療機関へ30万1千円を助成します。人工呼吸器などの医療機器購入も支援します。感染者を受け入れた医療機関に勤務している医療従事者らへの慰労金も盛り込まれました。国のGo To Travelキャンペーンに呼応して、県内宿泊施設に宿泊した方に抽選で1人5000円分のキャッシュバックキャンペーンも行われます。
6月県議会で可決された補正予算の詳しい内容が掲載された「山本よしかず県議会リポート」が8月15日、八街市内のご家庭に新聞折込で届けられる予定です。ご一読ください。